映画「Righteous Kill ボーダー」を観た

2021-01-02 視聴。2008年の映画。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノのダブル主演。

あらすじ

ニューヨーク市警のターク (デ・ニーロ)ルースター (パチーノ)は、勤続30年の黄金コンビだ。

映画はタークがカメラに向かって語る場面と、回想シーンが交互に並べられている。

真面目なコンビであったが、二人はかつて一度だけ、「有罪」をでっち上げたことがある。明らかに犯人である男に対し、決定的な証拠がなかったため、現場に拳銃を配置し、証拠をでっち上げて有罪を勝ち取ったのだった。主犯はタークだったが、ルースターもその計画を理解しており、二人だけの秘密にしていた。

カメラの前のタークは、「私はデイビット・フィスク。相棒はトム・クワン。私は14人の犯罪者を殺した」と語る。


回想シーン。

ある日二人は、凶悪犯罪者ばかりを狙った連続殺人事件の捜査に関わる。同僚の若手刑事が「犯人は警察官じゃないか」と推理すると、タークは「そんなこと言うな」と語気を荒げるのだった。

そうしている間にも、連続殺人の件数は着々と増えていった。そしてその被害者は全て、タークが関係している人物だったのだ。上司はタークとルースターに精神カウンセリングを受けるよう指示する。「生活には何の問題もない」と語るルースターに対して、タークは「日々思い悩んでいる」と告白するのだった。そしてタークは精神不安定であるとして、デスク業務に回されてしまった。

その後、ロシア人の殺し屋が何者かに撃たれるも、なんとか一命を取り戻した。連続殺人犯は、初めてターゲットを殺しきれず、生き証人を作ってしまったのである。

若手刑事は「タークが犯人ではないか」と疑い始める。ルースターも何やら動きを察知したようで、若手刑事と合流すると、「作戦に俺を混ぜてくれ。タークにおとり捜査をしてみよう」と提案する。

最近、街に蔓延するドラッグの供給元になっているクラブがあった。ルースターと若手刑事は、クラブのオーナー「50セント」に計画を持ちかけ、タークを呼び出してもらった。

クラブに訪れたタークの元に、若手刑事が踏み込む。しかしタークはこれらの動きを読んでおり、タークが取り出したメモには「お前らはドジを踏んだなw」と書かれているのだった。このメモはそれまで連続殺人犯が残していた犯行声明とは筆跡が異なり、タークが真犯人でないことは明らかだった。

「正当な捜査だから、謝りはしないぜ」と捨て台詞を吐いて立ち去る若手刑事。自分への嫌疑もコレで晴れたか、とタークが安堵していると、突如ルースターは50セントを射殺した。そしてルースターは、自分の手記をタークに渡し、カメラの前で読むように指示した。


カメラの前で「私はデイビット・フィスク。14人を殺した」と話していた「トム・ターク・クワン」は、実は「デイビット・ルースター・フィスク」の手記を読まされていたのだ。

ルースターは、タークが証拠をでっち上げて犯罪者を刑務所送りにした様子を見て、凶悪犯罪者を自分の手で始末することを思い立ったのだという。それまで上手くやり遂げてきていたが、ロシア人の殺し屋を殺しきれなかったことで計画に狂いが出てしまったという。

タークはルースターに自首を勧めるが、ルースターは逃亡を図る。ルースターはタークに銃を向け、タークは応戦してルースターを撃つ。ルースターは、タークが犯した罪を被り、タークに撃たれて死ぬことを選んだのだった。

カメラの前でタークが語る映像を、タークや捜査官が確認し、ルースターが一連の犯罪行為を行っていたことが明らかになる。タークは、相棒を失いながらも、家族や恋人に支えられて立ち直っていくのだった。

感想

あらすじからバッサリとカーラ・グギノの存在をカットした。w

カメラの前でデ・ニーロが罪を告白するシーンでは、二人の名前を「デイビット・フィスク」「トム・クワン」と表現し、回想シーンでは二人のミドルネームである「ルースター」「ターク」と表現することで、デ・ニーロが殺人犯のようで、実はパチーノが殺人犯だった、というトリックが使われている。

徹底的にパチーノに疑いが向かないようになっていて、犯人でないとしたらデ・ニーロの言動も不自然なところがあって、前知識なしに見ても途中でこのトリックに気付いちゃうところが残念だったかしら。楽しく見られたけど。

デ・ニーロには家族や恋人がいて、日常に悩みはあるけど、彼らに救われて生きていたことが分かる。一方のパチーノは、家族などは登場せず、どうも独りだったようである。それが「悪党を射殺する」という行為で整理が付けられていたためか、カウンセリングでは「何の問題もない」と語ることになっていたようだ。